更新日:2023年7月14日
著者:ままのて編集部
妊娠37週は、赤ちゃんがいつ生まれてもよいとされる「正産期」に入る時期。つわりがつらかった人、睡眠不足に悩まされた人、一人ひとりのママにそれぞれの妊娠ライフがあったかと思いますが、ここまできたらゴールまであと少し。赤ちゃんもママに会うための準備を始めています。お産に向けて、37週のママの過ごし方を考えてみましょう。
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妊娠37週の赤ちゃんは、身体の機能はほぼ完成し、いつ生まれてもよい状態になっています。妊娠後期から徐々に蓄え始めた脂肪によって、赤ちゃんらしいぷっくりとした体形になっています。体重はおよそ3,000g、身長は50㎝近くまで成長していますが、かなりの個人差があるため、37週になっても2,500gに満たない赤ちゃんもいます。
これから生まれる赤ちゃんにとって、ママのお腹の中にどれだけ長くいたかという「在胎週数」はとても大切です。37週はじゅうぶんな週数なので、ここまでお腹の中で育つことができた赤ちゃんは、生まれてからも自分でしっかりと呼吸を行うことができます。今までお腹の中で赤ちゃんの肌を守っていた胎脂と呼ばれる白い脂のようなものも、このころには徐々に少なくなっていきます。
37週に入った赤ちゃんは、ママに会うための準備を少しずつ始めています。自分の身体の中で一番大きな部分である頭をどうやってママの身体の外に出したらよいのか、赤ちゃんは自分で考えながら正しい位置を見つけていきます。
赤ちゃんは少しずつ少しずつ、位置を確かめながらママの骨盤のほうへと進んでいきます。位置が定まった赤ちゃんは、頭をママの骨盤に固定し、手足を丸めて外界に出る準備をします。このようにお産が近くなると赤ちゃんの身体は大きくなるとともに体勢を整えながらママの子宮の下の方に降りてくるので、以前より胎動が少なくなったと感じるママもいます。
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妊娠37週に入るといつお産が始まってもおかしくない時期となります。お産の前には「おしるし」があって心の準備ができたという人もいますが、夜中に突然陣痛が始まったり、外出中に破水したりする人もいます。いつ、どこでお産が始まっても焦らなくて済むよう、ママや家族はしっかりと準備をしておく必要がありますね。
妊娠後期には入院の準備を済ませている人も多いと思いますが、37週になったら今一度持ち物の確認をしておきましょう。洗面具やカメラなど、入院の直前に準備しようとしているものはありませんか。その時にママに準備ができるゆとりがあればよいのですが、陣痛が始まるとどんなママでも焦ってしまい、忘れ物をしてしまう可能性があるでしょう。いざという時にあわてないように、必要な持ち物は事前にパパや家族にも伝えておくと安心です。
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妊娠37週になったら、入院の準備と同時に産後の生活環境も整えておきましょう。産後に赤ちゃんと過ごすお部屋の準備はできていますか。オムツや肌着などの育児グッズはじゅうぶんに揃っていますか。少なくとも産後1ヶ月間はママは安静に過ごす必要があり、簡単に買い物に行ける状況ではありません。産後に使う布団を干しておいたり、お部屋の掃除をしたり、赤ちゃんが快適かつ清潔に過ごせる環境作りをしておきましょう。
ママは産後どのように過ごすのか、具体的なところまで考えていますか。里帰りの方は家族に家事を任せられるケースが多いと思いますが、自宅で過ごす予定の方、パパ以外のサポートが望めない方は、産後の家事分担についてきちんとパパと話し合っておく必要がありますね。
パパも仕事があるでしょうし、今までママが行っていた家事を100%こなすことは難しいでしょう。掃除は百歩譲って後回しにするとしても、ママと赤ちゃんのために最低限の料理はしてもらわなければなりません。朝・昼・晩の食事を用意することは、料理に慣れないパパの場合はとても大変なことです。宅配サービスの活用や、行政のサービスを利用するのもひとつの手です。事前に調べて見当をつけておくと良いでしょう。
冷蔵庫の買い置きについても、少しずつ考えていきたい時期ですね。特に夏場は食材が傷みやすいので、ママが急に入院となってしばらくごはん作りができない場合に備えて、普段よりも買い置きの量を控えておく、逆に日用品や保存食系のストックは十分にしておくなど、ママが入院中の家族の生活も考えて準備しておく必要があります。上の子がいる場合は特に、ママの入院中どのように過ごすのかきちんと家族で話し合っておきましょう。
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37週に入ったら、ママは積極的に身体を動かしていきましょう。臨月は身体が重く、動くことがおっくうな時期ではありますが、安産のためには身体を動かすことが効果的といわれます。
ただしお産の始まりは赤ちゃんのタイミングによるものなので、いくら身体を動かしたからといってすぐにお産が始まるわけではありません。しかしママが身体を動かすことで血流が良くなり、産道も開きやすくなっていきます。赤ちゃんだけでなくママも一緒にお産の準備をするんだ、お産の手助けをするんだという気持ちで、適度に身体を動かすことを心がけましょう。
臨月でも行える運動では、ウォーキングが効果的です。ただし動悸やめまいなどの症状がある場合は控え、もしもウォーキング中お腹が張ったら無理せずに休むようにして下さい。臨月は自分の足元が見えづらく歩きづらいので、ゆっくりと、心地良い程度のペースでかまいません。外の新鮮な空気をたくさん吸って赤ちゃんに届けてあげるような気持ちで歩いてみて下さい。
筆者は現在38週ですが、毎朝1時間の散歩を日課にしています。汗だくになって大変なときもありますが、身体を動かすととてもスッキリして1日がスムースに始められます。1時間とまではいかなくても、1日分30分でもかまいません。ウォーキングはいやいや行ってもつらいだけです。お腹の赤ちゃんと一緒に歩ける残り少ない時間を愛しんで、ぜひ楽しんでもらいたいです。
ウォーキング以外にもできることはあります。昔から、安産のためには雑巾がけが良いと言われていますね。筆者も37週に入ってから積極的に行っていますが、家の中を雑巾がけするだけでもけっこうな運動となり、汗びっしょりになります。階段昇降やスクワットも効果的ですね。どんなことでもかまいません。とにかくママが身体を動かすことが安産につながるでしょう。
臨月は夜なかなか寝つけずに、不眠や足のむくみに悩むママが多いですが、日中に身体を動かすことでほどよく疲れて眠りを誘い、それらの解消につながるかもしれませんね。ウォーキングや外出をする際は、緊急時に備えて母子手帳と携帯電話はつねに携帯しておくようにして下さい。急な破水に備えてナプキンやタオルも常備しておくと安心です。
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お産が近づくと赤ちゃんの頭がママの骨盤に固定され下の方に下がってくるため、胃や肺がスッキリすると感じるようになります。それまでは少し食べただけで胃が苦しくなり小分けでしか食べられなかったのに、胃への圧迫感がなくなったことで食欲が増し、37週に入ってついつい食べ過ぎてしまう方もいます。筆者もそのひとりで、食事がおいしくて食べすぎてしまい、しかも無性に甘いものやお菓子が食べたくなってしまい大変でした。
妊娠後期は赤ちゃんがどんどん大きくなるためママの体重も増えやすいのですが、この時期の1週間の体重増加量は500g以内が望ましいとされています。今まで妊婦健診で全く問題なく順調であった方も、この時期に血圧が急に上昇し妊娠高血圧症候群と診断されるケースもあります。赤ちゃんが生まれるまであと少しの辛抱です。暴飲暴食は我慢して、栄養バランスのとれた食事を今一度心がけていきましょう。
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泣いても笑っても、赤ちゃんと一心同体で過ごせる時間は残りわずかです。妊娠生活を振り返って、何かやり残したことはありませんか。初産婦さんはパパとふたりで過ごす最後のときですね。上の子がいる場合は、上の子がママを独り占めできる最後のときです。もし赤ちゃんが生まれるまでにやっておきたいことがあれば、後悔しないように過ごしてみましょう。
妊娠の記念にマタニティフォトや動画を撮っておくのも良いですね。筆者は赤ちゃんと自分の成長記録として妊娠中に日記をつけています。健診のときは動画を撮るようにもしています。
赤ちゃんが生まれるとママはなかなか自分の時間というものを持てなくなります。ゆっくり本を読むことも、お風呂につかることも難しくなるでしょう。先輩ママからは「第一子が生まれる前が一番時間があるときだよ」という話をよく聞きます。産後に後悔しなように、ママは残りわずかな自分の時間も大切に過ごしてくださいね。
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妊娠37週はいよいよお産が近づいて、ドキドキするママも多いことでしょう。予定日前に生まれる子もいれば、予定日を過ぎてのんびり出てくる子もいます。ママもまわりの家族もそわそわして落ち着かない日が続くと思いますが、赤ちゃんは自分のタイミングで必ず出てきてくれます。その時を楽しみに待って、残りの妊娠生活を存分に満喫して下さいね。
出典:https://www.natural-s.jp/first_set/mata6/images/block_001_pic01.png
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